肺炎のおはなし肺炎のおはなし

なぜ高齢者の肺炎は問題なの?

お年寄りが肺炎にかかると
亡くなる方が多くなります。

2017年の総務省の統計では、日本の65歳以上の高齢者人口は3,500万人を超え、総人口に占める65歳以上の割合は27.7%となりました。

また、75歳以上の割合も13.8%と過去最高となっています。

高齢者は肺炎を発症する確率が高く、年齢が上がるほど死亡率も急増します。

また、治療によって治っても、高齢者の場合は、その後の体力低下や生活の質の悪化を招きやすいと考えられます。その結果、さらに肺炎に罹りやすくなり、繰り返し肺炎に罹ってしまって最後には寝たきりなどの状況となる可能性があります。

肺炎の年齢階級別死亡率

厚生労働省 , 人口動態統計(2015(平成27))年より作成

日本呼吸器学会. 成人肺炎診療ガイドライン2017 p3

肺炎の年齢階級別死亡率

文責:東京医科大学 宮崎 治子

国際医療福祉大学 松本 哲哉